空山遠澗 空山遠澗
Photo: Hiroka Monden
空山遠澗 空山遠澗

空山遠澗

部屋の隅々に悠々たる自然を

ステイホームを余儀なくされ自然との触れ合いが制限されるなか、ひとり暮らしのストレスの解消と自然を感じる生活体験を創り上げるための枯山水をモチーフとした小型家具セットです。庭園造りで通常は視覚的に用いられる借景の考え方を、音によるインラクティブな「借景」として考案しました。円形のカーペットを踏むと仕込まれたセンサーが反応して、人の歩みと共に自然の音が流れ、あっという間に目の前に自然の風景が広がります。優しい手触りと適度な柔軟性を備え、植物由来の環境に優しいリノリウムは、自然をモチーフとし、肌に直接触れるこのインテリアアイテムに非常に相性の良い素材です。

コンセプトムービー

枯山水―造形理念

枯山水は禅寺に多くみられる極楽浄土を模して作られた日本独自の庭園です。それ自体が自然の凝縮であり、石や砂の配置から様々な風景を自由に想像し、自然と自身の存在が一体化されます。

素材の選定―リノリウム

自然をモチーフとし、人の肌に触れる家具セットに最適な素材としてリノリウムを選定しました。優しい手触りと適度な柔軟性、植物由来で環境負荷が低い点などがこのアイテムのコンセプトにマッチしています。

庭造りの技法―音による借景

庭と遠方の山などの風景を組み合わせて景観をつくることを「借景」と呼びます。音による借景の考え方をとりいれたこのアイテムでは、踏む位置によって水の音や、枯葉の上を歩く音などが聞こえ、部屋の中に自然が再現されます。

素材
ファニチャーリノリウム
フロテックス·シーグラス、合皮
合板、ウレタン

サイズ
長方形カ-ペット:W1000×D900 mm
円型カーペット:Φ1400 mm
岩テーブル:W580×D700×H300 mm
岩クッション:W400×D355×H70 mm